チュートリアル 2026-05-21 · 約 16 分

Gemini 3.5 と Spark がぐるぐる?2026、Clash 分流で Google I/O 新機能を安定させる

Google I/O 2026(5 月 19 日)で Gemini 3.5 Flashgemini.google.com のデフォルトモデルとして公開され、24 時間稼働のパーソナル AI エージェント Gemini SparkAI Ultra ユーザー向けベータで展開が始まりました。新モデルとエージェント機能を試そうとブラウザを開くと、チャット欄が読み込み途中のまま止まったり、Spark のタスク実行が途中で切れたり——こうした症状の原因が Google 側の混雑だけとは限りません。クロスボーダー環境では、gemini.google.com の表層モデル推論 APIGoogle アカウント認証Spark エージェントが叩くバックエンドが Clash 上で別々の出口に割れていると、I/O で話題になった新機能ほど「ぐるぐる」体感が強くなります。本稿は Clash を前提に、I/O 2026 新機能に特化した分流ルールノード選択を整理します。Gemini CLI と AI Studio 向け開発者入口DeepSeek と Gemini のマクロ分流とは角度が異なり、消費者向け Gemini アプリと Spark agent に焦点を当てます。利用規約および各国の法令順守は必ずご自身で確認してください。

Google I/O 2026 で何が変わったか

2026 年 5 月 19 日のキーノートで Google は次世代モデル群の第一弾として Gemini 3.5 Flash を発表しました。従来比でトークン消費を大幅に削減しつつ推論性能を引き上げた軽量モデルで、gemini.google.com の Gemini アプリおよび Search の AI Mode でデフォルトモデルとして展開されています。同時に Gemini Spark——ユーザーに代わってタスクを自律的にこなす 24/7 パーソナル AI エージェント——も披露され、Google AI Ultra(月額 100 ドル級)サブスクライバー向けベータとして段階的に提供が始まっています。

日本やアジアからこれらの新機能にアクセスするユーザーにとって、最初のハードルは「モデルが見えない」ことではなく、「見えたのに読み込みが終わらない」ことであるケースが多いです。Spark は Gmail や Calendar など接続アプリを横断して推論するため、Gemini アプリ単体より叩くホスト名の種類が増えやすく、分流設計の粒度も一段細かくなるのが I/O 2026 版の特徴です。

本稿が扱うサービス範囲

gemini.google.com 上の Gemini 3.5 Flash と Spark agent。aistudio.google.com(AI Studio)や Gemini CLI は別稿で扱います。Veo/Flow など Labs 系はこちらを参照してください。

「ぐるぐる」の典型パターン:Flash だけ・Spark だけ・両方

症状をラベルづけしてから分流を触ると、無駄なルール追加を避けられます。I/O 新機能利用者から多い報告を整理すると次のとおりです。

  • 3.5 Flash だけ遅い:チャット UI は表示されるが、最初の応答生成でスピナーが止まらない。generativelanguage.googleapis.com だけ別ノード経由になっている典型。
  • Spark だけ動かない:AI Ultra プランは有効だがエージェント画面が真っ白、または「接続を確認してください」と出る。エージェント専用バックエンドのホストが DIRECT または不安定な url-test グループに落ちている。
  • ログインループaccounts.google.com が巨大な「Google 一般」ルールに飲まれ、Gemini アプリ本体と認証だけ出口が食い違う。
  • 夜だけ悪化:DNS の fake-ip と OS リゾルバの二重経路が時間帯トラフィックと重なり、ルール評価時の IP がずれる。

観察メモの書き方

  • 問題が出た操作(Flash チャット/Spark タスク起動/Daily Brief など)を一行で書く
  • Clash Connections に出た実ホスト名をコピー(推測でルールを書かない)
  • 各ホストの最終ポリシー(DIRECT/PROXY/どのグループ)を並べる

gemini.google.com を中心としたドメイン束

Google のサービス名は更新のたびに増えます。固定リストよりConnections ログで実測した名前を増やす運用が鉄則です。I/O 2026 時点での実務ガイドラインとして、レイヤーを分けておくとルール整備が楽になります。

レイヤー 典型的なホスト例 備考
Gemini アプリ表層 gemini.google.com 3.5 Flash の UI・チャット入口
モデル推論 API generativelanguage.googleapis.com ストリーミング応答の本体
Google アカウント・OAuth accounts.google.com AI Ultra サブスク確認にも絡む
Spark エージェント周辺 Connections ログで確認した名前 接続アプリ連携ごとに増える
静的アセット・CDN *.gstatic.com などログに出た名前 表層だけ速く見える罠の原因になりやすい

広すぎる DOMAIN-SUFFIX,google.com 一本化は、社内ドメインや他 Google サービスとの衝突リスクがあります。自分のワークフローで実際に出た名前だけを GEMINI_IO(任意のポリシー名)に束ね、MATCH より手前へ置くのが基本です。

AI Ultra サブスク入口と Spark ベータ

Gemini Spark は 2026 年 5 月時点で Google AI Ultra プラン加入者向けベータとして展開されています。月額 100 ドル級の新プランが I/O で発表され、従来の最上位 tier も価格改定されました。Spark が UI に表示されない場合、まずプラン資格を確認し、次にサブスク管理ページと OAuth ログインのホストが Gemini アプリ本体と同じ出口かを見ます。

サブスク確認や請求画面は one.google.compay.google.com 系の名前に触れることがあります。これらを Gemini 束とは別グループに置くと、Ultra 加入済みなのに Spark だけ「権限がありません」と出る——経路分裂による偽陽性——が起きえます。Connections でサブスク操作時に出た名前をメモし、必要なら GEMINI_IO に含めるか、少なくとも同一安定ノードへ向けてください。

規約上の注意

AI Ultra の提供地域・ベータ枠には制限があります。プロキシで地域を偽装してプランや Spark にアクセスする行為は利用規約違反になり得ます。本稿は正当なアクセス権を持つユーザーが、ネットワーク経路の不整合で体感が悪化するケースの分流整理を目的としています。

分流ルールの YAML 概念例

以下は骨格のみです。グループ名・ドメインは自分の Connections ログに合わせて差し替えてください。

# Conceptual snippet — domains from YOUR Connections log during Spark tasks

proxy-groups:
  - name: GEMINI_IO
    type: select
    proxies:
      - NODE_US_STABLE
      - NODE_US_AUTO
      - DIRECT

rules:
  - DOMAIN,gemini.google.com,GEMINI_IO
  - DOMAIN-SUFFIX,generativelanguage.googleapis.com,GEMINI_IO
  - DOMAIN-SUFFIX,accounts.google.com,GEMINI_IO
  # Spark / Ultra: append hostnames seen in Connections only
  - GEOIP,CN,DIRECT
  - MATCH,PROXY

ルールセットの自動更新で並び順が変わると、I/O 直後に「昨日まで動いていた Spark が今日動かない」という報告が増えます。購読リストの更新後は、Gemini 関連ルールが依然として MATCH より前にあるかだけ確認する習慣をつけてください。

Spark エージェント API と長時間セッション向けノード選択

Spark は 24/7 エージェントとしてバックグラウンドでタスクを継続します。Flash の単発チャットよりセッション持続時間が長く、途中でノードが url-test により自動切替されるとエージェント状態がリセットされたように見えることがあります。

  • 短 RTT 自動選択を過信しない:Ping が緑でも長ストリーム中の jitter で切れる。url-test/fallback パラメータを理解し、Spark 利用時は手動固定ノードを検討。
  • 同一都市・同一 ASN を維持:ログインセッションと API が別データセンター出口になると再認証が走りやすい。
  • Global モード乱用を避ける:全トラフィックを PROXY にすると国内サービスまで巻き込み、Spark 以外の副作用が増える。

3.5 Flash のストリーミング応答も同様に、最初のトークンだけ届いて以降止まる——という報告は API ホストの出口揺れと相関しやすいです。問題発生時の Connections スナップショットを残し、generativelanguage.googleapis.com の最終グループが gemini.google.com と一致しているかを最初に確認してください。

DNS 整合:fake-ip が「別世界」を作るケース

TUN モードと OS リゾルバの二重設定は、表層だけ直ったように見えて数日後に再発する典型原因です。DNS と fake-ip の稿で述べられている二重名前解決を先に確認し、GEMINI_IO 評価時の IP が期待と一致するかを見ます。

  • ブラウザだけ失敗するとき:DoH と Clash DNS の競合を疑う
  • IPv6 だけ漏れる:IPv4 専用ルールだけでは不十分なケースがある
  • モバイルアプリ版 Gemini だけ失敗:アプリ独自 DNS とシステムプロキシの差を確認

Gemini CLI と AI Studioは開発者コンソール(aistudio.google.com)とターミナル CLI の経路統一が主題です。本稿は I/O 2026 で一般ユーザー向けに強化された gemini.google.com と Spark agent に特化しています。DeepSeek と Gemini の併用はマクロ分流、Veo/Flowは動画生成 Labs 向け——それぞれ叩くホスト集合が異なります。「どの I/O 機能を使うか」で参照する記事を選んでください。

よくある質問

Gemini 3.5 Flash は AI Studio から使えますか?

3.5 Flash は主に gemini.google.com の Gemini アプリでデフォルトとして提供されています。API 開発向けの AI Studio 入口は別ホスト群です。開発者向け設定はCLI/AI Studio 稿を参照してください。

Spark が表示されないのは分流の問題ですか?

2026 年 5 月時点では Spark は AI Ultra ベータ限定です。プラン未加入・地域未対応の場合、分流をいくら整えても UI に現れません。Ultra 加入済みで他機能は使えるのに Spark だけ真っ白なら、Connections でエージェント起動時のホストを確認してください。

gemini.google.com を DIRECT にすると速くなりますか?

HTML だけ DIRECT で速く見えても、推論 API が PROXY 経由だとセッションが分裂し、体感は遅くなりがちです。表層・API・認証を同一 GEMINI_IO グループへ束ねる方が I/O 新機能全体では安定しやすいです。

チェックリスト:I/O 新機能の「ぐるぐる」を薄める順序

  1. Flash チャットまたは Spark タスク起動時の実ホスト名を Connections に記録
  2. gemini.google.com・API・認証を GEMINI_IO として MATCH より前へ配置
  3. AI Ultra サブスク操作時に出たホストも同一グループまたは同一ノードへ
  4. DNS の fake-ip と OS リゾルバの二重経路を解消
  5. Spark 利用中は url-test 自動切替ではなく安定ノードを手動固定
  6. 改善しない場合のみ Google 公式ステータスを確認(自分側の分流が原因でないケースもある)

まとめ:分流ツール選びと Clash

ブラウザ拡張型の簡易プロキシや、ルール編集のないワンクリック VPN では、gemini.google.com と API・認証・Spark バックエンドをホスト単位で束ねることが難しく、I/O 2026 新機能のような多層サービスほど「一部だけ速い」状態が続きやすいです。ルールの優先順位や DNS 整合を GUI で細かく触れないツールも、エージェント型 AI の長時間セッションには向きません。

Clash は YAML ベースの分流ルール、ポリシーグループ、TUN/fake-ip、Connections ログによる実ホスト確認——I/O で公開された Gemini 3.5 FlashSpark を安定利用するうえで必要な要素をひとつのクライアントにまとめています。ルールセット更新後も並び順を自分で確認でき、開発者向け入口(CLI/AI Studio)との併用も同じ設定ファイルで管理できます。

Google I/O 2026 の新機能を試すなら、まず Connections で「自分の環境が実際に叩いている名前」を把握し、それを ClashGEMINI_IO 束として固定する——この順序だけで、多くの「ぐるぐる」体感はネットワーク層から切り分けられます。Clash を無料ダウンロードして、Gemini 3.5 と Spark の経路を整える

Gemini 3.5・Spark をひとつの出口へ

I/O 2026 新機能向けに gemini.google.com と API・認証を Clash で束ね、エージェント経路を安定させます。

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