Clash Verge Rev で LAN 内共有を設定する方法:Windows で Allow LAN を有効化
Windows PC で Clash Verge Rev を使用している際、「PC のプロキシをスマホやタブレット、あるいは Nintendo Switch などのゲーム機でも使いたい」と思ったことはありませんか?これを実現するのが Allow LAN(LAN内共有)機能です。本ガイドでは、ネットワークの基礎知識から具体的な設定手順、トラブルシューティングまでを徹底的に解説します。
LAN 内共有(Allow LAN)とは何か?
デフォルトの状態では、Clash Verge Rev は「その PC 自身」の通信のみをプロキシ経由で処理するように設定されています。セキュリティ上の理由から、外部からの接続は遮断されているためです。
Allow LAN を有効にすると、同じ Wi-Fi や有線 LAN に接続されている他のデバイス(スマートフォン、テレビ、ゲーム機など)が、PC を「ゲートウェイ」として利用できるようになります。これにより、プロキシアプリをインストールできないデバイスでも間接的にプロキシの恩恵を受けることが可能になります。
- デバイス統合:スマホ側に個別のプロキシ設定アプリを入れずに済む。
- ゲーム機の制限解除:Switch や PS5 などの海外サーバー接続を改善。
- 開発効率:モバイルアプリの開発時に、PC 上のデバッグツールと併用しやすい。
設定前の準備チェックリスト
前提条件の確認
- 同一ネットワーク:PC と共有したいデバイスが同じルーターに接続されていること。
- Clash Verge Rev:最新バージョンのインストール済み。
- 管理者権限:Windows のファイアウォール設定を変更できる権限。
ステップ 1:Clash Verge Rev 側の設定
まずはホストとなる Windows PC 上で Allow LAN 機能をオンにします。
- Clash Verge Rev を開き、左側のメニューから 「Settings(設定)」 を選択します。
- 「Clash Core」セクション、または「General」タブ内にある 「Allow LAN」 のスイッチを探し、これを ON に切り替えます。
- 必要に応じて 「Mixed Port」(デフォルトは
7890)を確認します。このポート番号は後で他のデバイスに入力します。
ヒント:ポート番号の変更
他のソフトと競合している場合は 7890 以外の数字(例:8888)に変更できますが、変更した場合はすべてのデバイスの設定を合わせる必要があります。
ステップ 2:PC のローカル IP アドレスを確認する
他のデバイスから PC を見つけるために、PC の「住所」であるローカル IP アドレス(IPv4)を知る必要があります。
- Windows のスタートメニューで
cmdと入力し、コマンドプロンプトを開きます。 ipconfigと入力して Enter キーを押します。- 表示された項目の中から「IPv4 アドレス」を探します。通常は
192.168.x.xのような形式です。
イーサネット アダプター イーサネット:
IPv4 アドレス . . . . . . . . . . . .: 192.168.1.15
サブネット マスク . . . . . . . . . . : 255.255.255.0
デフォルト ゲートウェイ . . . . . . . : 192.168.1.1
この例では 192.168.1.15 が PC のアドレスになります。これをメモしておきましょう。
ステップ 3:Windows ファイアウォールの許可
Allow LAN をオンにしても繋がらない最大の原因は、Windows のセキュリティ機能が外部からの通信をブロックしていることです。
注意:パブリックネットワーク設定
Windows のネットワークプロファイルが「パブリック」になっていると、共有が制限されます。信頼できる自宅の Wi-Fi であれば「プライベート」に変更することを推奨します。
設定方法は、「Windows セキュリティ」→「ファイアウォールとネットワーク保護」→「ファイアウォールによるアプリケーションの許可」から、clash-verge.exe および clash-core が「プライベート」および「パブリック」で通信を許可されているか確認してください。
ステップ 4:他のデバイス(スマホ等)での設定
準備が整ったら、プロキシを利用したいデバイス側で設定を行います。ここでは iPhone (iOS) を例に説明します。
- 「設定」→「Wi-Fi」を開き、接続中の Wi-Fi の横にある「i」アイコンをタップします。
- 一番下までスクロールし、「プロキシを構成」をタップします。
- 「手動」を選択し、以下の情報を入力します。
- サーバ:ステップ 2 で確認した PC の IP(例:
192.168.1.15) - ポート:ステップ 1 で確認したポート(例:
7890) - 認証:通常はオフのまま。
- サーバ:ステップ 2 で確認した PC の IP(例:
- 「保存」をタップします。
トラブルシューティング:繋がらない時は?
PC の IP アドレスが変わってしまう
ルーターの DHCP 機能により、PC を再起動すると IP が変わることがあります。頻繁に利用する場合は、ルーターの設定画面から PC の MAC アドレスに対して IP アドレスを固定(静的割り当て) することをお勧めします。
Allow LAN をオンにしても反応がない
Clash Verge Rev の 「System Proxy」 がオンになっていることを確認してください。また、ウイルス対策ソフト(ESET、Norton、Kaspersky 等)が独自のファイアウォールを持っている場合、そちらでもポート 7890 を開放する必要があります。
特定のアプリだけが繋がらない
一部のモバイルアプリ(特に銀行系やストリーミング系)は、プロキシ経由の通信を拒否するように設計されている場合があります。その場合は Clash 側のルール設定を見直すか、一時的にプロキシをオフにする必要があります。
関連記事
さらに詳しく知りたい方は、以下のガイドも参考にしてください: 《Clash for Windows 完全セットアップガイド》 《接続されているのにインターネットが使えない時の解決策》 《Clash 初心者向け導入ロードマップ》
まとめ
- Clash Verge Rev で Allow LAN を有効にする。
- PC の IPv4 アドレス をメモする。
- Windows ファイアウォールで通信を許可する。
- 他デバイスの Wi-Fi 設定で プロキシを手動設定 する。
LAN 内共有は、家庭内のネットワーク環境を劇的に改善する強力な機能です。一度設定してしまえば、PC を起動しておくだけですべてのデバイスが安全で高速なプロキシ環境を共有できます。
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